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腎疾患

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、(1)腎障害を示唆する所見(検尿異常、画像診断、血液異常、病理所見など)の存在、特にタンパク尿の存在と(2)腎臓の組織である糸球体の濾過量が60ml/分/1.73m2未満、のいずれかまたは両方が3か月以上持続することにより診断します。原因疾患は、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、高血圧による腎硬化症が多くを占めています。
慢性腎臓病は、糸球体濾過量、尿たんぱくのレベルにより、ステージ1から5まで5段階に分類されており、特にステージ3を超えてくると心血管疾患、生命予後への悪影響が大きくなります。

治療・管理

心血管疾患の管理
慢性腎障害は動脈硬化を促進するため、心血管疾患を合併することが多く、また心臓と腎臓は心腎連関により互いに影響を及ぼしあっているため、心血管疾患を発症するとそれによりさらに腎機能障害の悪化を来し、悪循環に陥ることになります。
慢性腎障害のある患者様は末期腎不全になる前に、経過で心血管疾患により死亡する割合の方が多いと報告されています。そのため、慢性腎障害のある患者様の場合は、いかに心血管疾患を早期発見・早期治療し、適切に管理するかが、生命予後を改善するためのキーポイントとなります。
生活習慣病の管理
高血圧、高血糖、脂質異常、高尿酸血症、肥満などの生活習慣病は、いずれも腎機能障害の発症、進展に影響を及ぼします。
腎障害の進展を防ぐために、それぞれの病態に対して管理目標値や使用すべき薬剤などが定められているため、遵守することが大切です。
酸塩基バランス、尿毒症の管理
腎機能悪化に伴って、腎臓からの酸排泄量が低下すると代謝性アシドーシスという酸性に傾いた状態になるため、アルカリ性の炭酸水素ナトリウムでバランス調節が必要となることがあります。また、腎機能悪化に伴い体の毒素の排泄が不十分になるため、毒素を吸着する球形吸着炭を使用することもあります。
貧血の管理
腎臓はエリスロポエチンという赤血球形成を刺激するホルモンを産生する場所であるため、腎機能が悪化すると、エリスロポエチン産生低下により貧血になります。貧血の程度が重度であれば、皮下注射でエリスロポエチンの補充が必要となります。
骨ミネラル代謝異常の管理
血清リンの数値が高いほど、慢性腎障害患者の生命予後、腎機能予後は不良とされています。そのため、リンを吸着する薬剤を使用し、可能な限り血清リン値が上昇しないよう管理する必要があります。また、腎機能障害に伴い、腎臓でのビタミンDの活性化障害、活性型ビタミンD濃度の低下を来すことがあるため、ビタミンD製剤が必要となることがあります。またビタミンD活性低下で腸管からのカルシウムの吸収ができないことや高リン血症によりリン酸カルシウムの形成、沈着により血中カルシウム値が低下するため、カルシウム製剤が必要となることもあります。
生活習慣の是正・栄養管理
飲酒制限・禁煙・タンパク制限などの生活習慣の是正・栄養管理が必要となります。タンパク制限に関しては、低栄養のリスクもあるため、一律に厳しい制限をかけるのではなく、個々の患者様腎機能・栄養状態に応じて、至適な制限量を考える必要があります。腎機能低下に伴い、リン、カリウムの排泄も低下するため、一部リン/タンパク比率の高い食品、カリウムを多く含む食品を避けるなどの工夫が必要となることもあります。
専門医との連携
慢性腎機能障害は、ステージ3以上の重症度となった場合、腎臓内科専門医が介入することにより、腎機能の悪化速度が緩やかになり、透析導入時期を遅らせることができる可能性があると報告されています。当院でも、専門医の介入が必要な状態となれば、綿密に連携をとりながら管理を行う方針としています。

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